目次
- 目次
- はじめに
- やってみたいこと
- Oracle VM VirtualBoxを導入する
- 仮想環境とは
- 仮想環境ソフトウェアの種類
- ホスト型
- ハイパーバイザー型
- コンテナ型
- 環境の説明
- Oracle VM VirtualBoxのインストール
- まとめ
はじめに
いろいろなプログラム言語の習得やLinuxなどのサーバー構築を、仕事としてじゃなく趣味として、アマチュアの立場で楽しもう、という企画です。
私は、大手企業や派遣会社で長らくエンジニアをやってきました。今はフリーのWebライターをしています。
仕事として、プロとして、プログラミングやサーバー構築を仕事にするのは、高度に知的興味を刺激する、楽しい知的生産活動です。
しかし、遊びじゃなく、仕事としてエンジニアを続けるのは、精神的・肉体的にきつい状態に追い込まれることもしばしばでした。
具体的に言うと、慢性的なリソース不足のなかで納期を守るために深夜残業や徹夜を余儀なくされたり、トラブル対処の修羅場をくぐったことも一度や二度ではありません。
現在は、現役エンジニアから離れて、アマチュアの立場で気楽にプログラミングやサーバー構築を行ない、知的な好奇心を満足させることができる立場にいます。
その過程を、皆さんと共有できたらいいな、との思いでこのブログを書き始めました。
やってみたいこと
とりあえずのメニューとしては、
- Windows PCに仮想マシン環境を整え、各種Linuxや変わり種のOSをインストールして使いこなす。
- 変わり種のプログラミング言語(Julia、Elixir、Rust、Goなど)をインストールして開発環境を作り、何かプログラムを書く。
- Raspberry PiというシングルボードマイコンにLinuxを導入し、超小型サーバとして機能させ、NASを立ち上げる。
あたりでしょうか。個人的にはBeOSの後継であるHaiku OSが気になっています。
Oracle VM VirtualBoxを導入する
手始めに、初回は私のメインPCであるデスクトップ機にOracle VM Virtual Boxという仮想環境を導入してみましょう。Windows OSにLinuxなどをインストールするのに役立ちます。
仮想環境とは
仮想環境とはそもそも何か? 例えばWindows PCの中に、本体とは別の仮想マシンを作り、(多くの場合複数の)OSを、本体OSとは別にインストールできます。
Windows PC上にLinuxサーバーを建てるのによく使われます。もちろん、Linuxだけには限定されません。旧いバージョンのWindowsをインストールすることもできます。
仮想環境ソフトウェアの種類
仮想環境ソフトウェアには、大別して三つの種類があり、
- ホスト型
- ハイパーバイザー型
- コンテナ型
と一般に呼ばれます。
ホスト型
ホスト型は土台に基礎となるOSがあり、その上で仮想環境ソフトウェアを走らせて、さらにその上で仮想マシンを作り、ゲストOSをインストールする方式です。
ホスト型として有名なのは、
- Oracle VM VirtualBox(無償)
- VMware Workstation Player(個人使用の場合は無償)
- VMware Fusion(macOS、個人利用の場合は無償)
- Parallels Desktop(macOS、有償)
などが有名です。
ハイパーバイザー型
ハイパーバイザー型は土台のところにWindowsなどのOSはなく、ハードウェアに直接ハイパーバイザーと呼ばれるソフトウェア(OSのようなもの)をインストールし、仮想マシンをその上に作ってゲストOSをインストールします。
ハイパーバイザー型としてはVMwareのESXiが有名です。ESXiも個人利用なら無償使用が可能です。
コンテナ型
ごめんなさい、今最も熱いイシューであるコンテナ型のDocker/Kubernetesについては全く経験がありません。これから勉強します。
環境の説明
仮想環境で遊ぶためには、ゲストOSを通常複数載せるわけですから、比較的リソースの潤沢なPCが必要になります。私のデスクトップPC(秋葉原のショップ、オリオスペックで組んでもらったファンレスPC)の諸元は以下のようになります。
このくらいあれば十分遊べます。CPUがやや旧型ですが、商用で使うわけではないのでよいでしょう。
仮想マシンは外付けのSSDに作ります(容量を食うのでシステムを圧迫するためです)。
それでは、まずホスト型のOracle VM VirtualBoxをインストールしてみましょう。
Oracle VM VirtualBoxのインストール
Oracle VM VirtualBoxはオラクルが展開している仮想環境ソフトウェアです。パフォーマンスはそこそこながら、扱いやすくて人気です。
Microsoft Visual C++2019 Redistributable Packageのインストール
Oracle VM VirtualBox(以降VirtualBoxと表記)の現在のメジャーバージョンは7.0なんですが、このバージョンではあらかじめVisual C++ Redistributable Packageをインストールしておく必要があります。Visual C++再頒布可能パッケージと呼ばれ、ランタイムパッケージを提供します。
ダウンロードサイトへのアクセス
MicrosoftのダウロードサイトにWebブラウザでアクセスします(リンクをクリックするとアクセスが拒否されるため、リンクを右クリック→リンクを新しいタブで開く、で見てください)。
https://learn.microsoft.com/en-us/cpp/windows/latest-supported-vc-redist?view=msvc-170
Webを少しスクロールして、X64アーキテクチャのリンクをクリックします。
ダウンロード指示
ダウンロードの指示が出るので、「名前を付けて保存」をクリックします
ダウンロード
ダウンロードディレクトリを指定してVC_redist_x64.exeを保存します。
VC_redist_x64.exeの実行
ダウンロードしたVC_Redist_x64.exeを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御がでたら[はい]をクリックします(すみません、スクリーンショットはありません)。
インストーラが開く
インストーラが開きます。☑ライセンス条項および使用条件に同意する、にチェックを入れて[インストール]をクリックします。
セットアップ完了
セットアップ完了になったら、[閉じる]をクリックします。
システムを再起動
一応、Windowsを再起動しておきます。
Python関連のインストール
このままVirtualBoxのインストールを行うと、後から「Missing Dependencies Python Code/win32api」と警告が出ます。プログラミング言語であるPython関連のインストールが必要になります。あらかじめインストールしておきましょう。
※この部分はインフラエクスペリエンスさんのブログ記事を参考にさせていただきました。
https://infra-exp.com/virtualbox_install_warning/
Pythonのダウンロードサイトにアクセス
にアクセスします(リンクをクリックすると接続拒否になってしまいますので、リンクを右クリック→リンクを新しいタブで開いてください)。現時点での最新バージョンは3.11.3のようです。[Download Python3.11.3]をクリックします。
ダウンロード指示
ダウンロードの指示が出るので、「名前を付けて保存」をクリックします。
ダウンロード
ダウンロードディレクトリを指定してpython-3.11.3-amd64.exeを「保存」します。
python-3.11.3-amd64.exeの実行
ダウンロードディレクトリを開いて、python-3.11.3-amd64.exeをダブルクリックします。
インストールオプション
インストール画面になります。☑Add python.exe to PATH にチェックを入れて[Install Now]をクリックします。
ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御が出たら[はい]をクリックします(ごめんなさい、スクリーンショットはありません)。
Install in Progress
インストールが進みます。
インストール終了
Setup was successfulと表示されたら[Close]をクリックします。
win32apiのインストール
コマンドプロンプトを開いてpywin32パッケージをインストールします。スタートメニューから「ターミナル」を開きましょう。
> python -V
と入力して、バージョン3.11.3が返ってくることを確認します。
状態確認
> pip list
と入力して、pywin32パッケージが表示されないことを確認します。pipはPythonのパッケージを管理するコマンドです。
To update, run python.exe -m pip install --upgrade pip と表示されたら、次項のコマンドを入力してpipをアップデートします。
pipのアップデート
> python.exe -m pip inslall --upgrade pip
と入力して、pipをアップデートします。Successfully installed pip-23.1.1 と表示されたら成功です。
pywin32パッケージのインストール
> pip install pywin32
と入力します。Successfully installed pywin32-306 と表示されたら成功です。
確認
> pip list
と入力します。pywin32 306と表示されたら成功です。
ターミナルを閉じます。
VirtualBox本体のインストール
ここからVirtualBoxインストールの本番です。
ダウンロードサイトにアクセス
にアクセスします(リンクをクリックすると接続拒否になってしまうので、リンクを右クリック→新しいタブで開いて見てください)。[Download VirtualBox 7.0]のバナーをクリックします。
windows hostsを選択
次の画面でwindows hostsのリンクをクリックします。
ダウンロード指示
ダウンロードの指示が出るので、「名前を付けて保存」をクリックします。
ダウンロード
ダウンロードディレクトリを指定して、VirtualBox-7.0.8-156879-Win.exeを「保存」します。
インストーラ起動
VirtualBox-7.0.8-156879-Win.exeを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
ユーザーアカウント制御
ユーザーアカウント制御が出たら[はい]をクリックします(ごめんなさい、スクリーンショットはありません)。
Setup Wizard起動
Setup Wizardが開きます。[Next>]をクリックします。
Custom Setup
Custom Setupが開きます。[Next>]をクリックします。
警告
一時的にネットワーク接続が切れる旨の警告が出ます。裏でファイルをダウンロードしているような場合は、ダウンロードを済ませてから[Yes]をクリックします。
インストール開始
Ready to Installと表示されます。[Install]をクリックするとインストールが始まります。
インストール終了
installation is complete.が表示されたら[Finish]をクリックします。
VirtualBoxの起動
VirtualBoxが起動します。
環境設定
以上でVirtualBoxのインストールは完了です。
ちょっと環境設定をしておきましょう。
インストールした時点では、仮想マシンのファイルはC:\ドライブに作られます。システム領域のC:\ドライブに余裕があればいいのですが、私の場合はシステムを圧迫しないように、仮想マシンのファイルを外付けSSDに作ります。多少パフォーマンスは落ちるでしょうが、商用ではないので気にしないことにします。
ディレクトリ作成
エクスプローラーで外付けSSDを開き、「VirtualBox VMs」というディレクトリを作っておきます。
環境設定選択
VirtualBoxの「環境設定」をクリックします。
仮想マシンフォルダ
「一般」を選び「デフォルトの仮想マシンフォルダ」の右端のV部分をクリックします。
その他
「その他」を選択します(ごめんなさい、スクリーンショットはありません)。
外付けSSD選択
フォルダの選択画面が開くので、外付けSSDのG:\VirtualBox VMs を選択します。
その他の環境設定
その他の環境設定を行っておきます。
[入力]…そのまま
[アップデート]
☑アップデートを確認 にチェックを入れる
頻度…1日 を選択
確認…安定版のみ を選択
[言語]…日本語(日本)になっています。
[ディスプレイ]…そのまま
[プロキシー]…そのまま
[Interface]…そのまま
[OK]を押して閉じます。
まとめ
長い道のりでしたが、これで一応VirtualBoxが使えるようになりました。
これからの流れとしては、
ことになります。これらは次回以降に試してみようと思います。
一応ベースはできたということで、それではまた。